最終話 回り道の末 マスターの長財布物語 こうなる事はわかっていた。 私が本当は心から望んだ事なんだろう。 今思う事はただ1つ。 このままこの手を 二度と離さないで……… ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ねえ綾、今日も付き合ってくれない」 「え […] 続きを読む
第四話 もう一度だけ マスターの長財布物語 「はい、今日の授業はこれまで、 宿題忘れないようにね、 特に発音については しっかり練習すること」 「はーい」 「ねえサクラ先生、 今日みんなで女子会するんだけど 一緒にいかない?」 「う~ん、どうするかな~ 久しぶりに […] 続きを読む
第三話 私が悪いの マスターの長財布物語 別れが辛いのは、愛していた証拠 深く悲しむのは、幸せだった証拠 いつかこんな事が書かれていた本を 読んだ事がある。 その時はなんとなく そうなのかなと思っていたが、 今自分にこれ程この言葉が 胸に突き刺さるなんて‥‥ ー […] 続きを読む
第二話 意外な自分 マスターの長財布物語 朝の7時に目覚まし時計が鳴りだした。 今日は大学が休みなのにスイッチを切っておくのを すっかり忘れていたようだった。 あらためて布団に包まり 二日酔いまではいかないが、 少し頭痛を感じながらも昨日の出来事を あらためて思 […] 続きを読む
第一話 思わぬ出会い マスターの長財布物語 「サクラ!学食行くよ!」 綾の声でうたた寝から目が覚めた。 ここは札幌のT大学、 比較文化論の講義の時間だったが、 季節外れの暖かい陽気も手伝って 眠ってしまった。 どうして文系の講義は眠気を誘う雰囲気を 持っているんだ […] 続きを読む