1. ホーム
  2. 革の種類
  3. ≫ブライドルレザーとは

ブライドルレザーとは


ブライドルレザー(bridle leather)は元々イギリスの貴族が使う
馬具用に開発された革でタンニンなめしを施した牛革に、
タロウと呼ばれるロウや、蜜ロウ、植物性のワックスなどを
手やアイロンを使って染み込ませたものを言います。

ただでさえ丈夫と言われるタンニンなめしをさらに固めている為
ガチガチに硬く、非常に頑強です。
貴族の馬具に使うのですから丈夫に作られるのは当然と言えますね。
革の表面にブルームと呼ばれる白い粉が吹き出るのが特徴です。

ブライドルレザーは、ベースとなるタンニンなめし自体、
何ヶ月もかかり、長いものでは1年以上の時間をかけてなめしていきます。
さらにタロウなどを手作業で何回も繰り返し塗り込み作られます。

こう言った気の遠くなるような工程をへて作れられるため、
今でも希少で高価な革の一つとなっています。
また、ブライドルレザーは時間をかけて使い込む事により、
表面のロウが磨かれ、琥珀のように美しい光沢が生まれ、
色合いも風合いもより深いものへと熟成していくので、
革好きには特に人気の高い素材になっています。

このブルームも本来であれば使っているうちに自然に取れるのが
理想ですが、どうしても気になる方はやわらかい布やブラシで
ふき取るのも間違った使い方ではありません。

ブライドルレザーはタンナーもあまり多くありません。
国産のブライドルレザーもありますが、
世界でよく使われるブライドルレザーはやっぱり英国製で、

セドウィック社、Jベイカー、クレイトン社、メトロポリタン社などが
有名です。
中でもJベイカー社のブライドルレザーの製法は
2000年前の手法で作られ、世界中のタンナーにとっても
伝説的なタンナーですが、古の手法を守り通しているため、
入手が困難でもあります。

ブライドルレザーは俗に「渋」と言われる自然の物だけを
使用している為、非常に水に弱いのがブライドルレザーの弱点です。
革が弱る事はありませんが、水によるシミや水染みなどに
なってしまう為、防水スプレーは使用するほうがいいでしょう。
もちろん防水スプレーをしたからと言って安心ではなく、
出来るだけ水にぬらさない様にしてください。

ブライドルレザーの経年変化を楽しむなら、
ナチュラルカラーかライトキャメルがオススメです。
ブラック、ブラウンではそれほど変化はしませんので
注意してください。

第一話思わぬ出会い